『キララとウララ』斬新なテクノ歌謡でデビューした美少女アイドル・デュオ

『キララとウララ』斬新なテクノ歌謡でデビューした美少女アイドル・デュオ

メンバーのキララ(大谷香奈子)が小室哲哉の元妻であったことでも知られる美少女アイドル・デュオ『キララとウララ』。 先進的で斬新なテクノ歌謡を打ち出しながら、ブレイクすることなく1986年に解散。 当時は『ピンクレディー2世』と呼ばれ、現在では『昭和のPerfume』と言われる異色のアイドルについて動画&画像による活動詳細と、メンバー二人の現在を紹介。


テクノ歌謡の美少女アイドル・デュオ『キララとウララ』

先進的で斬新なテクノ歌謡(テクノポップ)。
アグレッシブな戦略で打ち出された美少女アイドル・デュオ『キララとウララ』。

『ピンクレディ2世』と言われながら、ヒット曲に恵まれずブレイクできなかった美少女アイドル・デュオについて紹介。

右がキララこと、大谷香奈子
1966年8月24日生まれ
千葉県出身。血液型はO型。
身長159cm、B82W58H85、体重45kg(1984年時点)

左がウララこと、天野なぎさ
1966年9月29日生まれ
千葉県出身。血液型はA型。
身長156cm、B83W60H85、体重48kg(1984年時点)

キララとウララ

『キララとウララ』、異色のネーミング理由

「〇〇と〇〇」みたいなグループ名はアイドルとして非常に珍しい名称である。

中学1年生で同級生になってから、ずっと仲良しだった大谷香奈子と天野なぎさ。
レコードデビュー前は、普通に『香奈子&なぎさ』として活動していた。

右がキララ(大谷香奈子)
左がウララ(天野なぎさ)

『香奈子&なぎさ』時代の写真

『香奈子&なぎさ』として、雑誌・グラビアの活動をしていた二人だが、レコードデビューする際に事務所の社長に芸名はどうするのか聞かれ、自分たちで考えた『キララとウララ』を使いたいと答えたという。

『キララとウララ』のネーミングは仲良く遊んでいた中学時代にすでに決めていた。
学校で歌いながら星を観察する「星を見る会」があり、「ああ、キララって光ってる星がある」と冗談で言ったところ、「その呼び名いいね!」ということになり、「じゃあ、もうひとつの呼び名はウララって感じじゃない」ということで『キララとウララ』というコンビ名が誕生。
そして、大谷の方が「キラキラ」しているイメージだった為、キララが大谷に決定し、天野がウララに決定したという。

当時は芸名の由来を事務所が「こう答えなさい」と指示することも多く、このネーミング理由が真実である確証はないが、中学生二人が考えたネーミングで、一緒にアイドルデビューできたのであれば、とても強い縁と絆が成し得た奇跡ではないだろうか。

『キララとウララ』のコンセプトは、『80年代のピンクレディー』

1982年にデビューした中森明菜、小泉今日子、石川秀美、堀ちえみ、早見優ら『アイドル 花の82年組』の陰に隠れて活躍できなかった『不遇の83年組』を見て、徹底的に差別化を考えて『キララとウララ』はプロデュースされた。

ソロアイドルが全盛の中、二人組のアイドル・デュオとしてデビュー。
そして、派手な衣装と個性的な振付け。
1970年代後半に一世を風靡したデュオのアイドル『ピンクレディー』を強く意識した。

『キララとウララ』のレコード会社も、ピンクレディーと同じビクター音楽産業。
ピンクレディーでの成功体験を持つスタッフの「あのブームをもう一度!」という思いも影響したのではないかと推測したくなる。

歌はシンセサイザーなどの電子楽器を使ったテクノサウンドを取り入れたテクノ歌謡。
榊原郁恵『ROBOT』(1980年)や、イモ欽トリオ『ハイスクール・ララバイ』(1981年)など、それまでもテクノ歌謡はいくつかリリースされていたが、『センチ・メタル・ボーイ』では「未来」と「宇宙」をイメージしテクノ要素を強調した。

ピンクレディーっぽい路線で懐かしさを、テクノ歌謡で新しさを。
相反する二つの要素を融合させたのが『キララとウララ』である。

1984年8月1日、『センチ・メタル・ボーイ』でデビュー

勘違いして覚えている人も多いが、『センチメンタル・ボーイ』ではなく、『センチ・メタル・ボーイ』。
想いが通じない人を歌詞では「鉄のハート」と称しており、センチメンタルになる自分と鉄(メタル)な相手をかけたネーミングになっている。

1984年8月1日リリース
作詞:売野雅勇/作曲・編曲:井上大輔

作詞には、中森明菜「少女A」、郷ひろみ「2億4千万の瞳」などの売野雅勇。
作曲には、フィンガー5「学園天国」、シブがき隊「NAI・NAI 16」などの井上大輔。
数多くのヒットソングを手がけてきた二人を起用した。

キララとウララ『センチ・メタル・ボーイ』

安室奈美恵など踊りながら歌うスタイルの歌手が多用するインカム(ヘッドセットマイク)は、1980年代半ばではとても珍しくインカムを使用したアイドルとしては『キララとウララ』が元祖だったと言われている。
まだインカムが高額な頃で、当時の金額にして200万円かかったという。

徹底した差別化戦略でデビューした『キララとウララ』。
しかし、デビュー曲「センチ・メタル・ボーイ」はタイアップもなく、大きな話題とならずにヒットしなかった。

デビュー当初は使っていた『宇宙のララ星から来た二人』という小倉優子『コリン星』の元祖みたいなキャッチコピーはあっさり捨てた…

以降、試行錯誤を繰り返しながら発売した『キララとウララ』の全シングルを紹介。

『キララとウララ』2ndシングル「多感期のフラミンゴ」

1985年3月5日リリース。
作詞:売野雅勇/作曲・編曲:井上大輔・青木望

「センチ・メタル・ボーイ」と同じく、売野雅勇&井上大輔のコンビを起用。
前曲から半年以上も開いていることから、この頃から路線の試行錯誤が始まっていたと推測できる。

キララとウララ『多感期のフラミンゴ』

この『多感期のフラミンゴ』のCMソング起用には謎がある。
商品名は『Kilala(キララ)』。
まさに『キララとウララ』とタイアップする為に生まれた商品のネーミング。
(ウララの立場は微妙だが…)
発売開始も『キララとウララ』と同じ1984年。

なのに、『Kilala(キララ)』が新発売された時のCMは歌も出演も原田知世だったのだ。

当初は『キララとウララ』がCMに起用されるはずだったのが、当時全盛だった角川パワーによって割り込まれてしまったのか。
それとも、偶然に『キララ』の名を含んだアイドルデュオがいたので発売翌年に起用してみたのか。
真相はいまだ明らかにされていない。

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